近年重要視されるプロセス。「良い品質は良いプロセスから生まれる」とも言われます。

しかしその管理はなかなか面倒で、自社プロセスを定義はしたものの、今となっては形骸化してしまっているなんてことも…。そこで今回は、開発現場におけるプロセス管理の課題と、その課題解決となる管理手法を提供するプロセス管理システムStagesをご紹介します。

そもそもプロセスとは?

プロセスとは、特定の作業工程に関連する「やるべきこと」「ポイント」「ヒント」をグループ化したものです。…とても概念的でふわっとしていますね。簡単にいうと、開発を上手く進めるための手順書です。各工程で「このインプットを元にこういう作業をこういう手順でやって、アウトプットとしてこれを作成してね」というようなことが書かれています。

なぜプロセス管理が重要なのか?

ではなぜプロセスが重要視されているのでしょうか。その理由は大まかにいうと以下の二点です。

・プロジェクトを安定的に成功させるため
・機能安全規格において重要な要素のため

数年前までは、「プロセスとかよく分からない。面倒だ。」と場当たり的にプロジェクトを進めてしまった結果、正確な見積もりを出せなかった…納期に追われ品質を犠牲にしてしまった…というような失敗を繰り返してしまう企業が多々あったかと思われます。

また、米国防総省の調査により、ソフトウェア開発の成功や品質は、それを開発・保守するプロセスに大きく依存することがわかりました。多くの成功プロセスに共通する特徴として、優れた効果的な開発プロセス/管理プロセスを持ち、プロセスを遵守しているというのが挙げられます。プロセスをきちんと定義し、運用していくことで取れたデータから、プロジェクトを定量的に進めていくことも可能になります。

近年は安全への関心の高まりから、機能安全規格(ISO 26262やIEC 61508など)に準拠した開発を求められることが多くなりました。その際に欠かせないのが、プロセス管理です。プロセスがきちんと定義され、運用されていること自体が機能安全の要件となっているため、プロセスなくして機能安全は語れません。

よくあるプロセス管理の課題

しかしプロセスは大切とは言っても「プロセス管理」というのはなかなか面倒なもので、業界を問わず開発現場では同じような課題を抱えているのではないでしょうか?

課題1
プロセス管理者: プロセス文書が散在していて、管理が面倒
開発者: プロセスを確認するとき、どの文書を見ればいいのか分からない

プロセスの管理はExcelやWord、PPTで行っているという企業様は多いのではないでしょうか。そうなると、どうしても、いちいちそのファイルを開くのが面倒でプロセスのメンテナンスを怠ってしまい、いつの間にか現行のプロジェクトと合わないプロセスになっている、なんてことが。

開発者側からすると、プロセスごとに規程やガイドライン、テンプレートなどが存在し、どれを見ればいいのやら。結局そのプロセスに関連したファイルを全部開いて中身を確認して該当箇所を探さないといけなくなるため、面倒になり、プロセスをないがしろに…。

Stagesならプロセスを一元管理できる!

プロセスの定義(Define)、共有(Share)、使用(Use)をこれ一つで、というのがStagesの特長です。

【定義】
Webページ上での管理になるため、プロセスを定義する際やアップデートする際にいくつものファイルを開く必要がなく、サクサク行うことができます。面倒だったリンクを貼る手間などもなくなるため、純粋にプロセス定義に集中することができるでしょう。

【共有】
こちらもWebでの共有になるため、たくさんのファイルを開いては該当箇所の確認…なんてことをする必要はなく、一つのページから、各プロセス、インプット/アウトプット、ロールなどの要素の詳細を追っていくことが可能になります。また、コメント機能を利用してのやり取りができるため、フィードバックを楽に行うことができます。

【使用】
レポートを自動で生成できるため、工数の削減に役立つでしょう。さらに、各プロセス画面を開いている間の時間が集計され、グラフ化されるため、どのプロセスにどれだけの時間が割かれているかを確認することができます。この機能により、あまり手を付けられていないプロセスを把握し、アップデート漏れを防ぐことが可能になります。
トレーサビリティ&ALMツール”Polarion ALM”や構成管理ツール”Subversion”と連携ができるもポイントの一つです。

課題2
プロセス管理者: 文書ベースで定義するのが結構大変
開発者: 文書を読んでもよく分からないし、作業の流れのイメージが持てない

プロセスは文書化して共有されることが一般的かと思われますが、プロセスを定義している人たちはどうしたら開発者にとって分かりやすいものにできるかと四苦八苦しています。分かりやすい文章を心がけ、関連個所のリンクを貼り、書式を整えて…。

このようにして作られたプロセス文書ですが、そもそもプロセス自体がよく分かりづらいため、開発者が文書を参照しても、いまいち作業の流れがつかめなかったりします。

Stagesならプロセスを全体をモデル化できる!

直感的な操作でプロセスをモデル化できるため、膨大な文書作成の手間を省けます。一画面でプロセスの定義を進めていくことができます。このプロセスをモデル化できるというのはプロセス管理者だけでなく、プロセスを参照する開発者にも嬉しい機能です。「誰が」「何を」「いつまでに」「どのように」やるのかが見える化でき、プロセスを理解した上で開発を進めていくことが可能になります。

プロセスがなかなか定着しない理由の一つに、プロセス管理者が開発者にプロセスを理解させることができていない、というのがあります。Stagesなら見える化で理解を促進し、プロセスの定着を図ることが可能です。

 

課題3
プロセス管理者: テーラリングガイドラインは作ってあるけど、はたして活用されているのか?
開発者: テーラリングの仕方が分からない、いちいちガイドラインを見てやるのが面倒

テーラリング*はテーラリング指針に沿って、プロジェクトリーダー(PL)が行うことが一般的です。しかしそうすると取捨選択の判断はPLによるものとなるため、属人化してしまいがちです。さらには、ある程度の時間とノウハウが必要になるため、プロジェクトによってはテーラリングが十分に行われていないということもあります。

テーラリングとは…

社内の標準として策定されたプロセスの内容を、各プロジェクトの性質(たとえば、対象製品の技術ニーズ、品質目標、コスト、納期など)に合わせて、作業内容・作成文書等を変更、適応させること。
開発プロセスを100%作業することが望ましいが、現実的に行えない場合に、その状況に合わせた無理のないプロセス運用を行うために各プロセスで定義されている作業項目のレベル感をプロジェクトの実情に合わせる。内容の決定の指針をテーラリング指針という。

 

Stagesならテーラリングを簡易化できる!

プロセス管理者があらかじめ質問と回答を用意し、プロセス要素に結び付け、プロジェクトごとに回答するだけでそのプロジェクトに合った大まかなテーラリングが可能になります。

ときにはテーラリング作業を行わずにプロジェクトを進めてしまうことがあります。時間の都合上、テーラリングをしている暇があるなら開発をどんどん進めたいというときでしょう。慣れている人でも、テーラリングには1~3時間の工数を必要とします。
Stagesのテーラリング補助機能を活用することで、テーラリングに割いていた工数をぐっと削減することができます。さらに、用意された質問に回答するだけのため、誰でもできる上、属人化を防ぐことができます。

規格準拠のためのStages活用のすすめ

冒頭にて、機能安全規格の準拠にはプロセス管理が必須というお話をしました。とはいえ、規格準拠の開発には機能安全規格系の知識が必要なため、一部の開発者以外にはなかなか難しく感じられると思います。そこでおすすめしたいのがStagesのマッピング機能です。

Stagesでは、規格(ISO 26262やISO 9001、AutomotiveSPICE他)をプロセスにマッピングすることができます。この機能を利用することにより、規格のどの部分に準拠しているかの確認が容易になります。また、プロセスコンテンツを表示する際に、対応する規格を表示することができるため、特定の作業・作業成果物が必要な理由を理解することができます。

選択したプロセスに対応する規格内容を表示。 Method Park社のサイトより。

 

この他にも、規格のトレーサビリティを表示、規格とのギャップを表示する機能などもあり、これらの機能を活用することで、規格に準拠した開発が進めやすくなるでしょう。規格への準拠が求められる今、活用していただけると便利な機能です。

まとめ

いかがでしたか?今回はプロセス管理の課題とその解決に役立つプロセス管理システムStagesのご紹介をしました。
ツールでプロセスを管理することにより、管理工数を削減できるだけでなく、プロセスの理解を深め、さらに効率的に開発を進めることも可能になります。デモや無料トライアルも行っておりますので、ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
 


■プロセス管理システム Stages 
製品詳細はこちらをご覧ください
https://hldc.co.jp/products/process-management-system/stages/

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  • 2020年04月23日[木]  16:00~16:40