前回、第2回目の連載記事では、
Stagesでのプロセス定義のコンセプトや実際の定義方法についてお話しいたしました。

第3回目は、

  • ・アセスメントモデルを参考にプロセスを構築する場合
  • ・規格対応プロセスを構築する場合

などにお使いいただけると非常に便利な

コンプライアンス機能

についてご紹介させていただきます。

Stagesのご紹介はこちら! 連載第2回目 “コンセプトとプロセス定義” はこちら
 

はじめに

これからプロセス活動をしっかりやっていこう!!
というとき、参考として

  • ・CMMIなどのプロセス改善モデル
  • ・業界標準のプロセスモデル(e.g. 自動車業界のAutomotive SPICEなど)

を元にプロセスを定義していくことが多いかと思います。
また、業界や製品によっては国際規格への準拠が求められ、
規格に対応したプロセスの構築が必要になってきている企業様も増えてきたのではないでしょうか?

そういった場合には、各アセスメントモデルや規格の文書を参照しつつ、
要件との対応を取りながら自社の性質に合わせてプロセスを構築していきますが、
この作業が、プロセスに関する活動のなかでも最もお金と労力がかかる部分となるのは間違いないでしょう。

この労力、Stagesを使えば、大幅に削減することが可能です!

実際、Stagesの導入ご検討にいたった理由として
規格対応に苦労していてその手間をStagesで減らしたいから」
という方も多くいらっしゃいます。

今回は、プロセスと標準・規格の結び付け方、レポートの活用など、一連の対応活動を強力にサポートするStages一押しの機能を、コンプライアンス(標準・規格対応)管理のコンセプトとともに解説いたします。

 

Stagesでのコンプライアンス管理のコンセプト

組織や製品、プロジェクトが変われば、管理が必要な標準や規格もそれぞれ異なってきます。
このようなときに、それぞれの部門がそれぞれ対応活動を実施してしまい、
プロセスがサイロ化してしまう
なんてこともあるのではないでしょうか?

Stagesでは、
”各標準・規格のコアは共有可能”
という点に着目することで、
その対応活動をまとめて実施することを可能にしています。

各標準・規格に対応したプロセスを、バラバラにイチから作るのではなく、
各標準・規格のコアとなる部分(共通するような要件)を元に標準プロセスを構築することで、
応用を利かせられるプロセスになります。

例えば、
それぞれ異なる規格である、CMMI 2.0のPLAN(1.3のPP)とAutomotive SPICEのMAN.3は、
要件として対応しています。
そのため、Stagesはそれぞれに共通する要件部分を包括的に含んだプロセスを構築することで、
一つのプロセスで複数のコンプライアンス管理を可能にします。

もちろん、共通部分だけでなく、固有の要件もカバーすることが可能です。
Stages独自のテーラリング機能によりベースに対して、
各標準・規格固有の要件に対応したプロセス要素(アクティビティや作業成果物など)の追加/除外ができます。

Stagesの機能は他の機能と共に活用することでさらに強力な効果を発揮します。

Stagesでのコンプライアンス管理のコンセプト
 

機能紹介

レファレンスモデル

Stagesでは、マネジメントの機能としてコンプラアンス(標準・規格)管理が使用可能です。
定義したプロセスに対してレファレンスモデルと呼ばれるものをマッピング(紐付け)することで
プロセスと標準・規格要件との対応を取ります。

このレファレンスモデルとは、各標準や規格をコンテンツ化したもので、
規格書のように各要件が記載されています(レファレンスモデル=プロセスとマッピング可能な規格書のようなもの)。

レファレンスモデルは、ご自身で規格書の内容を参照しつつStages上に定義することも可能ですが、
追加コンテンツとしてご購入も可能です。
CMMIやAutomotive SPICEのような基本的なコンテンツは、ご購入いただいた場合は保守更新の対象となり、
版が新しくなった際は、それに合わせてアップデートしたコンテンツをご提供いたします。

紐付けのためのレファレンス追加はとてもカンタン。
標準・規格要件とマッピングしたいプロセスがあるワークスペースに対して、
どのレファレンスモデルとマッピングするかを選択→追加します。
標準・規格によってはプロセス領域やレベルごとなどマッピングするスコープも選択できるため、
的を絞って対応活動を行う際にも使いやすいです。

対応実績のある標準・規格コンテンツ例
コンプライアンス管理の画面でレファレンスモデルの追加

マッピング

レファレンスモデルを選択したら、実際にプロセスに対してマッピング(紐づけ)を行っていきます。

追加されたレファレンスモデルをクリックすると、マッピングモードに入ります。
各標準・規格により構成は多少異なりますが、ドリルダウンで下層の要件を参照できます。
マッピングする単位の要件まで降りたら、
対応エレメント(Compliance References)からその要件に対応しているプロセス要素を選択し追加します。
これだけで、要件とプロセスのマッピングが可能です。

プロセス内に定義されているものならマッピングが可能なため、
アクティビティや作業成果物だけでなく、関連するロールなども追加が可能です。

マッピングモードで、表示されている要件に対応するプロセスを選択し、マッピング

対応状況のレーティング

プロセスと要件をマッピングしたら、定義したプロセスが要件をどの程度カバーできているのかをレーティングします。

レーティングの尺度についてはMethod Park社が提供している例もありますが、
ISO/IEC 33020などを参考にしてもよいですし、自社に合わせた独自の尺度を新しく定義してもよいです。

要件のカバー状況をその尺度を元に明確にします。
操作としては、対応状況カバレッジ(Compliance Coverage)から☆マークの個数を選択するだけです。
これにより、要件のカバー状況を一目で確認することができるようになり、
確認作業を効率化することを可能にします。

注記(Notes)も記入することが可能なため、何か補足事項がある際などにもお使いいただけます。

対応状況を視覚的に表現することで、確認を容易に
 

レポート

Stagesに標準で搭載されている”Compliance Traces”レポートを活用することで、
対応状況を一覧で出力することが可能です。

レポートの形式としては、左から
「標準・規格要件」「定義したプロセス」「対応状況のカバレッジ」
を表示します。
※レポート様式生成ツールでカスタマイズ可能です。

Stagesのこのレポートを活用することで、
Excelなどの文書ベースでの運用では見づらかった対応状況を分かりやすく見える化することができます。

レポート内にリンクが含まれているため、
確認したい標準・規格要件やプロセス要素にワンクリックで遷移することも可能です。
こちらのレポートは規格対応の際の監査にもお使いいただけます
エビデンスの用意は監査の際の大変な作業の一つです。
その工程をこちらのレポート機能により、大幅に省力化することが可能です。

標準で搭載されているレポートのCompliance Traces
 

プロセス画面からの確認

プロセス要素にマッピングされた要件はプロセスの画面からも簡単に確認が可能です。

画面右側のアイコンから一番下のコンプライアンスビューを選択することで、
そのプロセス要素にマッピングされた要件を表示します。
複数の標準・規格をマッピングしている場合は、各要件が並んで表示されます。
こちらもリンクが貼られているため、ワンクリックで該当の要件を参照しに行くことが可能です。

また、Stages V7.6からの新機能として、プロセスの画面からもマッピングが可能になりました。
そのプロセス要素に対応する要件を選択することでマッピング可能です。
マネジメントのコンプライアンスメニューから予め追加したレファレンスモデルのみマッピングが可能です。
対応状況カバレッジや注釈の記入はコンプライアンスメニューからのみになります。

2種類のマッピング方法を上手く活用することで、さらに対応活動を楽に進めていくことができます。

プロセスの画面からも簡単に対応要件を確認
 

さいごに

いかがでしたか?
Stagesのコンプライアンス機能を活用することで、
アセスメントモデルを参考にプロセスを構築していく際も、
国際規格への準拠に対応する際も、
今まで費やしていた莫大な工数や予算を大幅に削減することができます。

こちらも、前回ご紹介したモジュール機能と同様、Stagesならではのコンセプト/機能であり、

  • ・標準・規格対応プロセスの構築、運用をご検討中の方
  • ・現在苦労されている方

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最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
あっという間に師走となり、お忙しく過ごされていることかと思います。
あたたかな年明けを迎えられますように、ご自愛下さい。