DT+Traceのプロジェクトを作成する

新規にDT+Traceのプロジェクトを作成する方法を説明します。プロジェクト名やプロジェクトの保存場所、DBOX+Traceとターゲット機器を接続する際の接続方式などをアプリ上で設定し、対象のソースファイルをプロジェクトに登録していきます。

1. プロジェクトの作成

アプリケーションの起動

Windowsのスタートメニューから「DT+Trace」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
「新規作成」のイラスト部分をクリックします。
DTxTrace_Welcome

「プロジェクト新規作成」画面の設定

プロジェクトに関する設定を行います。
DTxTrace_ProjectCreating

設定が必須な項目は上の図の赤枠部分です。詳細は以下のようになります。
プロジェクト名 プロジェクトファイル名です。
プロジェクトの
保存フォルダ
プロジェクトファイルが保存されるフォルダです。
取得したログデータなどもこのフォルダに保存されます。
プロジェクトの
ルートフォルダ
テスト対象のソースファイルのフォルダを指定します。
複数のフォルダにソースファイルが存在する場合は、
最上位となるフォルダを指定します。
接続方式 ターゲット機器とDBOX+Traceとの接続方式を指定します。
なお、「Ethernet」「UART」「ファイル書き出し」は
DBOX+Traceを使用しませんので、ご注意ください。
ベースアドレス 「接続方式」で「非同期バス接続」を指定した場合のみ変更します。
「非同期バス接続」の場合、非同期バスのアドレス空間の先頭アドレスに
0x10を足したものを指定します。
イベントID出力方式 「イベントID出力方式について」を参照してください。
設定が完了したら、OKボタンをクリックして次に進みます。

2. イベントID出力方式について


イベントIDとは、タスクやスレッドのIDを指します。イベントIDを取得することで、タスクやスレッドの切り替わりタイミングを可視化したり、タスクやスレッドごとのCPUの占有率を確認できます。
 ※DT+Traceの使用にあたり必須というわけではありません。以下を参考に設定してください。

イベントIDを取得する場合

イベントIDを取得する場合は適切な項目を選択する必要がありますが、その際は以下を参考にしてください。
DTxTrace_EventID_Difference

※汎用ポート接続(GPIO4bit/GPIO2bit/SPI/I2C)でイベントIDを取得しない場合は、
イベントID出力ポイント挿入を選択し、対応したドライバをダウンロードしてください。
※イベントID出力方式の選択でご不明な点は、技術サポートまでお問い合わせください。

イベントIDを取得しない場合

イベントID(タスクやスレッドのID)を取得しない場合は、ドライバファイルの最上部に記載されている方式を上記の「プロジェクト新規作成」画面に反映します。
DTxTrace_EventID_WithoutUse

3. テスト対象のソースファイルを登録する


「プロジェクト新規作成」画面でOKボタンを押下すると、「ソースファイルの登録」画面が表示されます。右上のファイルやフォルダの一覧からDT+Traceに登録したい項目を選択し、「追加」ボタンをクリックすることで、「テスト対象のソースファイル」一覧に追加されます。
DTxTrace_Registration

OKボタンをクリックすると、プロジェクトにソースファイルが登録されます。フォルダビューでは、ルートフォルダを起点として登録したソースファイルがツリー表示されます。
DTxTrace_FolderView

次に、登録したソースファイルにテストポイントを挿入していきます。
->テストポイントを挿入する

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