DT+Traceで変数をトレースする

DT+Traceでは変数値をトレースできます。ここでは、そのために必要な「変数値出力ポイント」の挿入や取得した値の見方を説明します。

1. 変数値出力ポイントの挿入

変数値出力ポイントは基本的に手動で挿入します。ソースコード上の変数値を見たい箇所で右クリックし、「変数値出力ポイントの挿入...」を選択します。
DTxTrace_VarTP_Menu

以下のような設定画面が表示されます。「変数名」や「符号の有無」を設定してください。また、「表示基数」を使うことで10進数だけでなくHEXやASCIIで取得した値を表示させることも可能です。さらに、ポインタ変数の場合はそのポインタが示すアドレス上の値を表示できます。「参照」を「Ptr/Array」にし、「バイト長/出力配列長」を適切な項目に設定してください。
DTxTrace_VarTP_Setting

OKボタンをクリックすると、設定した内容で変数値出力ポイントが挿入されます。なお、フォルダビュー上で変数値出力ポイントは「Var」と表示されます。
DTxTrace_VarTP_AfterInserted

2. 変数値の取得

コードが書き換わっていますので、再度ビルドしてDT+Traceでテストレポートを取得すると、ステップ欄が「Var[設定した変数名]」というように値が表示されます。実際の値は「変数値」欄に表示されます。
DTxTrace_VarTP_Report

Varの出力の下に「*****Dump memory*****」という行が出力されますが、DT+Traceで変数値を表示するために必要な行です。特に異常動作などではありません。
DT+Traceでは取得した変数をリトルエンディアンで表示していますが、設定を変更することでビッグエンディアンに変更できます。この設定はDT+Trace上部メニュー「ファイル」の「プロジェクト設定...」で以下のように行います。
DTxTrace_VarTP_Endian

3. 変数値の遷移を確認する

取得した変数値はテストレポートのリスト上で確認するだけでなく、変数値をグラフ表示することが可能です。DT+Trace上部メニュー「レポート解析」の「変数スコープ...」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
DTxTrace_VarTP_VarScope

「Var」という項目をクリックすると、変数値出力ポイントをセットする画面が表示されますので、表示したい変数をリストから選択し「OKボタンをクリックします。
DTxTrace_VarTP_VarScope_VarSelect

これにより、変数値の遷移を確認できます。ダブルクリックすると、テストレポートや関数遷移スコープと同期しますので、実行された処理とその時の変数値を同時に確認できます。
DTxTrace_VarTP_VarScope_HowTo


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