2022/2/7
製品
カテゴリー
タグ
2056 Views
テストレポートが取得できない。テストレポート内に異常なデータがある。
テストレポートの取得状態によって、次の点を確認してください。
テストレポートが1つも取得できない場合
非同期バスのお客様
- フラッシュROMとの接続出力波形が仕様にあっているかご確認ください。
GPIO4bit/GPIO2bit/SPI/I2C接続のお客様
-
ドライバの出力波形が仕様にあっているかご確認ください。
ハードウェアマニュアルの[ハードウェア仕様]を参考に電圧値・タイミング・接続などをご確認ください。
-
関数ドライバのカスタマイズは、環境にあっているかご確認ください。
レジスタの設定、割り込み禁止許可の設定、ターゲット依存の命令系など、カスタマイズの必要がある項目を確認してください。
テストレポートのデータが正しくない場合
非同期バスのお客様
-
フラッシュとの接続が正常かご確認ください。
アプリヘルプの「接続テストについて」を参考に、接続テストを実施してください。欠けるビットの結線に異常がある(うまく接続できていない)場合があります。
GPIO4bit/GPIO2bit/SPI/I2C接続のお客様
-
ドライバの波形が仕様にあっているかご確認ください。
ハードウェアマニュアルの[ハードウェア仕様]を参考に電圧値・タイミング・接続などを確認してください。使用するGPIOは、立ち上がりのDelayが少ないものを推奨します。非常に大きなプルアップ抵抗をつけたGPIOなどでは、Delayが大きくなる他に、プローブをつなぐことで電圧値が低下する可能性があります。
時々おかしなデータが取れる場合
全てのお客様
-
割り込み禁止・許可部分の処理は正常かご確認ください。
割り込み禁止中に割り込み禁止をかけるような場合の制御ができているかを確認してください。関数ドライバで、割り込み禁止・許可を実施していない場合、割り込み関数内にテストポイントが存在した場合に、データが破損する場合があります。
関数ドライバ内で割り込み禁止・許可を実施している際には、割り込み関数内からテストポイントが呼ばれた場合に、割り込み禁止ステータスなどを退避しておくなどの処理を実施していないと正常に動作しなくなる可能性がありますので、ターゲット環境に合わせてカスタマイズしてください。
-
登録したソースファイル以外の場所に、テストポイントが挿入されていないかご確認ください。
以前挿入したテストポイントが残っているなどの理由で、登録したソースファイル以外にテストポイントが挿入されていると、正しくテストレポートが取得することができません。登録したファイル以外にテストポイントが挿入されている場合は、削除してください。
GPIO4bit/GPIO2bit/SPI/I2C接続のお客様
-
CSポートの波形はアクティブLoであり、ドライバ関数が実行されない間は通常Hi電圧であることをご確認ください。
ターゲットのイニシャル処理でCSポートをHIにしていない、ターゲットのリセット中に発振している、ターゲットプログラムのどこかにポートをリセット・クリアしている処理などが隠れているような場合には、データがおかしくなることがあります。
イニシャル処理が終わるまでは、テストポイントを取得しないでください。(該当ポイントにはテストポイントを無効にしておきます。)イニシャル処理でのポートの初期値に注意してください。
その後そのポートを関数ドライバ外で変動させないようにしてください。
-
出力波形にノイズやなまりなどがないかご確認ください。
オシロスコープで波形を確認し、ノイズやなまりが発生していないかご確認ください。
以下のようなノイズ対策をお試しください。
-
フェライトコアによる対策
図2のように、フェライトコアの中を貫通させるだけでも効果はありますが、図3のように、フェライトコアに密着して巻き付けたほうが効果ができます。(メーカー:TDK、村田製作所等)
-
ダンピング抵抗による対策
ターゲット基板の出力ポートと8pinプローブのクリップの間(GNDライン以外のすべての信号ライン)に100Ω程度の抵抗を入れます。ターゲット基板(CPU)により近い場所に配置したほうが効果的です。
-
その他8pinプローブご使用時の注意点
ターゲット基板から信号線を引き出して、8pinプローブを接続する場合などは、引き出した信号線の長さは、なるべく短くしてください。(約10cm未満を推奨。短いほど良い。)
信号線が長い場合、浮遊容量によって波形品質が劣化する可能性があり、DT10による正常なデータ取得ができなくなる恐れがございます。
どれにも当てはまらない場合
全てのお客様
DTプロジェクトの接続方式とベースアドレスをご確認ください。新規プロジェクト作成時に接続方式を非同期バス接続で作成した場合、他の接続方式に変更してもベースアドレスが変更されません。
-
非同期バス接続のベースアドレス(デフォルト):0x80000010
-
その他の接続方式のベースアドレス:0x10
DTプロジェクトでフォルダビュー上でソースファイルを右クリック→[プロパティエディタを開く]を選択していただき、ベースアドレスを確認してください。
- 非同期バス接続の場合は、ベースアドレスが0x80~となっているかご確認ください。
- その他の接続方式の場合はベースアドレスが非同期バス接続になっていないかをご確認ください。
ベースアドレスが間違っている場合は、再度プロジェクトを正しい接続方式で新規作成してください。
-