2023/8/31

2023/9/12

製品
DT+Trace
カテゴリー
How-to
タグ
テストポイント, レポート収集, 不具合解析
5 Q&A 5 DT+コマンドのオプション解説 ~プロジェクトの作成からデータの取得まで~

DT+コマンドのオプション解説 ~プロジェクトの作成からデータの取得まで~

このページでは、DT+をCUIで制御する際に使えるコマンドオプションについて解説します。
今回は、「プロジェクトの作成~データ取得」までです。

[DT+コマンドについて]

  • コマンドラインの実行には、インストールフォルダ内にある「DT+Cmd.exe」を使用します。
    全ての操作をこの実行ファイルから行い、オプション指定によって操作する機能の切り替えが可能です。
    コマンドの基本的なオプションは以下の通りです。
オプション 機能
-newproj プロジェクトを新規作成
-newins 指定のソースファイルにテストポイントを新規挿入
-fasttp ソースファイルに対して、高速テストポイント変換を実行
-project DT+Traceアプリケーションを起動し、指定のプロジェクトファイルを開く
-exit DT+Traceアプリケーションの終了 ※
-view 指定の関数を検索し、ソースコードを表示 ※
-trace レポートデータ収集の開始/停止 ※
-report 指定されたレポートデータを開く ※
-analyze レポートを解析し、各種レポートを開く ※
-ftransition 現在、開いているレポートの関数遷移スコープを表示 ※
-export 表示中の各種レポートデータを指定のファイルへエクスポート ※
-import ファイル書き出し接続で取得したレポートデータ、またはテストポイント有効無効状態をインポート
-deletetp 指定のソースファイルからテストポイントを削除
-help ヘルプを表示

※は、DT+Traceアプリケーションが起動されている状態で使用できるオプションです。

次の項目から各オプションの詳細について解説していきます。

「-newproj」:プロジェクトの新規作成

■ どんな機能?→プロジェクトを新規作成します。

フォーマット:DT+Cmd -newproj project_file file_name.dtxprj root_dir { asyncbus | asyncbusfunctioncall | gpio4bit | gpio2bit | spi | i2c | ethernet | uart | can | datawriting | connection_settingfile } [ base_address ] [ -Event eventid_output_type ] [ project_settingfile ]
  • パラメータにて、[プロジェクトファイル名]、[ルートフォルダ名]、[接続方式]、[設定値ファイル名]を指定可能です。
引数 説明
project_file プロジェクトファイルを作成したい場所のパス(絶対パスまたは相対パス)
file_name.dtxprj プロジェクト名 (拡張子「.dtxprj」で作成)
root_dir ソースファイルが存在しているルートフォルダのフルパス
asyncbus 接続方式-非同期バス接続
asyncbusfunctioncall 接続方式-非同期バス接続(関数コール)
gpio4bit 接続方式-GPIO4bit
gpio2bit 接続方式-GPIO2bit
spi 接続方式-SPI
i2c 接続方式-I2C
ethernet 接続方式-Ethernet
uart 接続方式-UART
can 接続方式-CAN
datawriting 接続方式-ファイル書き出し
connection_settingfile 接続設定ファイルのフルパス
※[接続設定ファイル]とは、プロジェクト作成時のオプションのデフォルト設定を保存したファイルを意味します
※省略可能
base_address ベースアドレス:[非同期バス接続]を使用する場合に設定が必要になります。
「0xから始まる16進数の値かつ、下1ケタは0」で指定してください。 例:0x80000010
-Event eventid_output_type イベントID出力方式を以下から指定します。
– イベントID出力ポイント挿入:eventid
– 拡張イベントID出力ポイント挿入:extendedeventid
– カーネル情報出力ポイント挿入:kernelinfo
– ドライバ対応方式:viadriver
project_settingfile プロジェクト設定値ファイルのフルパス ※省略可能


■ 接続設定ファイルについて

  • [接続設定ファイル]は、「接続方式の詳細設定を指定したテキストファイル(*.txt)」です。
    接続方式が「Multi-Trace Unit」のプロジェクトではファイルの指定が必要になります。

    • 1つの項目につき「タグ,パラメータ」のように1行で記載してください。
    • タグとパラメータはカンマ 「 , 」 を挟んで記述します。
    • タグ、パラメータは半角英数字で記載してください。(大文字、小文字の指定はありません。)
    • 項目は順不同です。ただし、同じ項目で複数の記述があった場合はより後ろの行が有効です。
    • 行の1文字目に 「 ; 」を付けると、コメントとして扱われます。
    • 空行、コメント行は無視されます。

記入例

;接続方式:GPIO4bit
;経過時間をターゲットプログラムで取得する: ON
;1カウントあたりの時間: 1000ns
;Isolator Unitを使用する: ON
;**********

;Connection, gpio4bit
TimeFromTarget, 1
TimePerCount, 1000
Isolator, 1

■ 接続設定ファイルの作成に使用する接続方式ごとの[タグ]/[パラメータ]について

  • 接続方式ごとの[タグ]および[パラメータ]に関しては、以下のように設定を行います。

タグ:Connection

パラメータ 説明
asyncbus 非同期バス接続
asyncbusfunctioncall 非同期バス接続(関数コール)
gpio4bit GPIO4bit
gpio2bit GPIO2bit
spi SPI
i2c I2C
multitraceunit Multi-Trace Unit
ethernet Ethernet
uart UART
can CAN
datawriting ファイル書き出し
  • GPIO/SPI/I2C
設定項目 タグ パラメータ
経過時間はターゲットプログラムで取得する TimeFromTarget 有効のとき1 、無効のとき 0
1カウントあたりの時間 TimePerCount 1~1000000(ns)
Isolator Unitを使用する Isolator 有効のとき1 、無効のとき 0
レベルシフトを有効にする LevelShift 有効のとき1 、無効のとき 0
  • Multi-Trace Unit
設定項目 タグ パラメータ
CH1の接続方式 CH1 gpio4bit / gpio2bit / spi / i2c
CH2の接続方式 CH2 gpio4bit / gpio2bit / spi / i2c
CH3の接続方式 CH3 gpio4bit / gpio2bit / spi / i2c
CH4の接続方式 CH4 gpio4bit / gpio2bit / spi / i2c
  • Ethernet
設定項目 タグ パラメータ
TCPIPサーバーアドレス TCPIPServerIPAddress ###.###.###.###
ポート番号 PortNo 整数
接続モード EthernetConnection UDP / TCPIPClient / TCPIPServer
経過時間はターゲットプログラムで取得する TimeFromTarget 有効のとき1 、無効の時 0
1カウントあたりの時間 TimePerCount 1~1000000(ns)

※ # は整数

  • UART
設定項目 タグ パラメータ
COMポート COMPort 1 – 10
通信速度 UARTBaudRate 4800 / 9600 / 14400 / 19200 / 28800 / 38400 / 57600 / 76800 / 115200 / 230400 / 460800 / 921600
パリティ Parity Even / Odd / None
ストップビット 1 / 1.5 / 2
  • CAN
設定項目 タグ パラメータ
通信速度 CANBaudRate 10k / 20k / 50k / 100k / 250k / 500k / 800k / 1M
CANID CANID 0x0~0x7ff

「-newins」:指定のソースファイルにテストポイントを新規挿入

■ どんな機能?→フォルダパスを指定して、フォルダ直下のソースファイル全てにテストポイントを新規挿入します。

フォーマット:
DT+Cmd -newins [ -updated ] [ -recursive ] project_file file_dir [ -TPKind TPType ]
  • 種別を指定して、挿入するテストポイントを限定することができます。
  • テストポイントの自動挿入設定は、指定のプロジェクトファイルの設定に従います。
  • プロジェクトに指定のソースファイルが登録されていない場合はソースファイルの登録を行った上で、自動挿入を行います。
  • 対象のプロジェクトファイルをアプリケーションで開いている場合は、実行できません。
  • フォルダパスを指定して、フォルダ直下のソースファイル全てにテストポイントを新規挿入します。
  • 種別を指定して、挿入されるテストポイントを限定することができます。

↓各項目の引数については以下をご参考ください。

引数 説明
-updated 更新されているソースファイルのみを対象とするプロジェクトに登録されていないファイルのプロジェクト登録、新規挿入も行われます
project_file プロジェクトファイル(絶対パスまたは相対パス)
-recursive サブフォルダ以下を含めたすべてのソースファイルを対象とする
file_dir ソースファイルを含むフォルダのフルパス
-TPKind 挿入するテストポイントの種別を指定する
TPType 挿入するテストポイント種別を、以下から1つ以上指定します。複数の指定子は“+”で区切ります。
All, FuncIn, FuncOut, if, for, while, do, switch, try, throw指定子にAllが含まれる場合、他の指定子を無視して全てのテストポイント種別が挿入されます。

※この項目のほかにも様々なテストポイントの新規挿入方法がありますが、そちらは別のページで解説しています。

-trace:テストレポート収集を開始する

■ どんな機能? → 起動しているアプリケーションの中から対象プロジェクトファイルを開いているものを検出して、テストレポート収集を開始します。

フォーマット:
DT+Cmd -trace start [ testitem_name ] [ all ] 
DT+Cmd -trace start [ testitem_name ] [ -proj:project_file ] [ -dbox:serial_no ]
  • テストレポート収集設定や接続設定は、プロジェクトファイルに保存された内容を使用します。
  • “all”を指定することで、テストレポート取得可能状態にある全ての「DT+Trace」や「DT+Analog」とテストレポート収集の開始を同期します。
  • アプリケーションを起動している状態で使用してください。
  • 起動しているアプリケーションが1つだけの場合、“-proj”および”all”を省略できます。
  • 収集するアプリケーションでDBOX+Traceを選択済の場合や、PCに接続されているDBOX+Traceが1つだけの場合、“-dbox”を省略できます。
引数 説明
start レポートデータ収集を開始
testitem_name テスト項目名
all 起動中のすべてのアプリケーションを対象とする※省略可能
-proj:project_file 指定のプロジェクトファイルを開いているアプリケーションを対象とする(絶対パスまたは相対パス
※省略可能
-dbox:serial_no 指定のSerial No.を持つDBOX+Traceからテストレポートを収集する
※省略可能

-trace stop:テストレポート収集を停止する

■どんな機能?→起動しているアプリケーションの中から対象のプロジェクトファイルを開いているものを検出して、テストレポート収集を停止します。

フォーマット:DT+Cmd -trace stop [{ -proj:project_file | all }]
  • テストレポート収集中の状態で使用してください。
  • “all”を指定することで、テストレポート取得中の全てのDT+TraceやDT+Analogとテストレポート収集の停止を同期します。
  • 起動しているアプリケーションが1つだけの場合、“-proj”および”all”を省略できます。
引数 説明
stop レポートデータ収集を停止
-proj:project_file 指定のプロジェクトファイルを開いているアプリケーションが対象(絶対パスまたは相対パス)
※省略可能
all 起動中のすべてのアプリケーションを対象とする
テストレポート収集の停止を同期
※省略可能

-project:プロジェクトファイルを開く

■どんな機能?→新たにアプリケーションを起動し、指定されたプロジェクトファイルを開きます。

フォーマット:DT+Cmd -project project_file
  • 対象プロジェクトファイルを開いているアプリケーションがあった場合、ウィンドウを最前面に表示します。
  • プロジェクトを開いたときにソースに変更があった場合は、その旨のメッセージを表示し終了します。
引数 説明
project_file プロジェクトファイル(絶対パスまたは相対パス)

-exit:DT+Traceアプリケーションを終了する

■ どんな機能? → 起動しているアプリケーションの中から対象プロジェクトファイルを開いているものを検出して、アプリケーションを終了します。

フォーマット:DT+Cmd -exit { save | quit } [{ -proj:project_file | all }]
  • 引数によって、プロジェクトを保存するかどうかを指定できます。
  • アプリケーションを起動している状態で使用してください。
  • 起動しているアプリケーションが1つだけの場合、“-proj”および”all”を省略できます。
引数 説明
save プロジェクトを上書き保存して終了
quit プロジェクトを保存せずに終了
-proj:project_file 指定のプロジェクトファイルを開いているアプリケーションが対象(絶対パスまたは相対パス)
※省略可能
all すべてのアプリケーションを対象とする
※省略可能

このページの情報はお役に立ちましたか?
  • はい (0)
  • いいえ (0)
  • 探している内容ではない (0)