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DT+Traceでは、「for文」や「while文」などのループ処理の中で、各ステップが何回実行されているのかを計測することが可能です。

計測したい箇所のテストポイントを指定して、そのテストポイントを通過するまでのステップの実行回数(各テストポイントの通過回数)を計測するという仕組みです。

この機能を使うことで、「for文」などのループの回数が正しいかどうかを確認することができます。

使用イメージ

例えばこんな時

• 無限ループ内で「ある条件」を達成したら処理を終了するという処理を組んでいる場合に、条件が達成されるまでにどのくらい処理がループしているのかを知りたい。
• 「malloc関数」等で動的に確保したメモリがきちんと解放されているかを確認したい。

使用フロー

手順

※レポートデータ取得後の手順を解説していきます。

1. 見たい箇所のテストポイントの「後から到達する方のテストポイント」にカーソルを合わせ、右クリックでプロパティエディタを開きます

2. 「ステップのプロパティ」→「ループ回数」→「テストレポートの選択アイコン」をクリックします

3. 「見たい関数のステップ」を選択して、「OKボタン」をクリックします

4. 「ループ回数」に「選択した関数」と「ステップ」が表示されるので、「OKボタン」をクリックします

• 「ループ回数」に設定したステップは、各ステップごとに「Min/Mann/Typ/異常」の設計値の入力が可能です。
• 入力した設計値はレポート解析後に反映されます。

5.「プロパティエディタ」が閉じるので、「レポート解析」を行います

6.「ループ回数レポート」が表示されます

• プロパティビューより、基本的な判定結果(OK/NG)を確認できます。

  • ステッププロパティ上で入力した設計値をもとにOK/NGを判定します。

• より詳細な結果は「ループ回数レポート」で確認できます。

※「ループ回数レポート」について

• 「ループ回数レポート」は、ステッププロパティで「ループ回数」を設定したステップの解析結果をリスト形式で表示したものです。

• 各項目は、大きく3つに分かれます。

  • 基準ステップ：「ソース」～「ループ回数」は、ステッププロパティのループ回数を設定した、判定の基準となるステップに関する項目です。
  • 設定ステップ：「ソース(設定ステップ)」～「モジュール(設定ステップ)」は、ループ回数で指定したテストポイントに関する項目です。
  • ループ回数結果：「最大通過数」～「総通過数」は、基準となるステップに到達するまでに、設定ステップを実行した回数の結果です。

• 各項目は、昇降順でソートすることができます。

• リストの見方については以下を参照して下さい。

7.「ループ回数レポート」でレポート行をダブルクリックすると「ループ回数詳細リスト」が表示されます

※「ループ回数詳細リスト」について

• 「ループ回数詳細リスト」は、「ループ回数レポート」に表示された任意のテストポイントの全てのループ回数リストです。
• 「ループ回数詳細リスト」の任意の行でダブルクリックすると、レポートデータ中の該当行および該当のソースコード行を表示します。
  この時、レポートデータリストは、選択したテストポイントの該当する行番号のカラムを緑で表示します。
• リストの見方については以下を参照して下さい。