2024/7/11
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設計値を設定して、エラー値を取っている処理を自動検出したい
DT+Traceでは各ステップや関数、変数に対して設計値を設定することで、
意図していない値を取っている処理やエラー処理を自動で検出・判定することができます。
Contents
例えば、こんな時・・・
■ 該当の関数の実行時間や周期時間が「意図した範囲内の値」となっているか?を確認したい
■ 該当の変数がおかしな値を取っていないか?について自動検出したい
■「for文」や「while文」などのループ処理の中で、各ステップが何回実行されているのかを計測したい
操作フロー
設計値の設定方法
設計値は、プロパティエディタ上から変更することができ、以下のようにエディタを開くことができます。
■ フォルダビュー/モジュールビューから開く
フォルダビュー/モジュールビュー上でプロパティエディタを開きたい項目を選択し、右クリックメニューを表示します。
右クリックメニューの[プロパティエディタを開く…]を選択すると、選択した項目のプロパティページが表示されます。
■ ソースコードウィンドウから開く
ソースコードウィンドウ上のテストポイントを選択し、右クリックメニューを表示します。
右クリックメニューの[プロパティエディタを開く…]を選択すると、該当するプロパティページが表示されます。
■ プロパティエディタを切り替える
プロパティエディタは、フォルダビュー/モジュールビューで項目を選択することで、対応したプロパティページに切り替わります。
■ ステッププロパティ
各テストポイントごとの設計値を設定することができます。
■ 各項目について
- 種別:ステップの種別を変更できます。
- 説明:テストポイントの説明を記載する欄です。任意で入力してください。
- 説明2(コメント):テストポイントの説明を記載する2つめの項目です。任意で入力してください。
- 異常系:エラー処理などの異常系処理の場合、[ON]にします。
- 実行属性:ステップの実行属性です。カバレッジ計算で使用します。
- 通過実績 :[あり]で、通過実績のあるステップであることを示します。手動であり/なしを切り替えることができます。
■ 評価項目について
- 周期:周期プロパティを有効にして、各ステップの実行時間を設計値をもとに評価します。タスクとして無限ループが実行されている場合などでタスクの周期を確認したい場合に便利な機能です。
詳細についてはこちらから:周期時間測定箇所を自分で設定したい
- 二点間実行時間:設定したステップ間の実行時間を設計値をもとに評価します。同関数の入口(FuncIn種別)と出口(FuncOut種別)以外の任意の二点間の実行時間を計測したい場合に便利な機能です。
詳細についてはこちらから:実行時間測定区間を自分で設定したい
- ループ回数:設定したステップ間の実行された回数を設計値をもとに評価します。「for文」や「while文」などのループ処理の中で、各ステップが何回実行されているのかを計測したい場合に便利な機能です。
詳細についてはこちらから:ループ処理内の各ステップの実行回数を計測したい
■ 関数プロパティ
各関数ごとの設計値を設定することができます。
■ 属性について
- 関数名:関数の名前が表示されます。編集できません。
- 説明:関数の説明を記載する欄です。任意で記入してください。
- 異常系:エラー処理などの異常系処理の場合、“ON”を選択してください。
- 実行属性:関数の実行属性です。実行属性の種類から選択します。
- 通過実績 :関数内にある全ステップの通過実績のあり/なしの総数を表示します。リストの[あり]、[なし]を選択すると、関数内にあるステップの通過実績を一括で変更できます。
- 上位モジュール:関数が所属しているモジュールが表示されます。
- ソースファイル:この関数が存在するソースファイル名です。
- フォルダ:この関数が存在するフォルダ名です。
■ 評価項目について
- 周期:周期プロパティを有効にして、各関数の実行時間を設計値をもとに評価します。
- 実行時間:各関数の実行時間(In-Out)を設計値をもとに評価します。各FuncOutのテストポイントごとにMin/Max/Typ/異常値の入力が可能です。
詳細についてはこちらから:実行時間/周期時間が設計範囲内か自動で解析したい
■ 変数値出力ポイントのプロパティエディタ
変数値出力ポイント挿入後、その設計値をステッププロパティエディタで変更することができます。
該当変数が引数(Arg)属性の場合、関数プロパティエディタの「引数」で、関数に属するArgテストポイントの設定を一覧で確認することができます。
こちらのプロパティより設計値を入力することで、意図した範囲内の値となっているか?エラー値を取っていないか?などの評価について自動で実行できます。意図してない挙動を早期検出したい場合に便利な機能です。
詳細についてはこちらから:変数が異常値を取っていないかを自動で検出したい
■ ステッププロパティエディタ
フォルダビュー/モジュールビューでArgまたはVarのステップを選択し、プロパティエディタを開くと、該当ステップのプロパティエディタが表示されます。
プロパティエディタでは「参照」「レベル」「符号」などの設定値の変更が可能です。
■ 関数プロパティ
引数の変数値出力ポイント(Arg属性)に関する、「参照」「レベル」「符号」などの設定値の変更が可能です。
※プロパティエディタから引数の変数値出力ポイントの挿入や削除はできません。