こんにちは!
ハートランド・データ株式会社では、2025年1月28日、足利市立山前小学校で小学4年生の2クラスを対象とした特別なプログラミング授業を行ってきました。普段は市内のIT企業でソフトウェア開発を行っているプログラマーたちが、直接子どもたちにプログラミングの楽しさを伝える授業は、足利市にとってもまさに画期的。子どもたちが学校でプログラミングを学ぶ良いきっかけにもなりましたので、その授業の様子についてレポートします。

山前小は、とってもインターナショナルな学校でした
外国籍の児童が全体の10%以上にもなる国際色豊かな山前小学校では、日本語が話せない子どももいるため、多言語対応のスクラッチコーディングカードを用意しました(日本も含め、なんと11カ国の子どもたちが学んでいるそうです!)。もちろん今回の授業でも、GIGAスクール構想のもと、全児童に配布されているタブレットPCを活用します。
さて今回の授業の目的は、子どもたちにプログラミングの基礎を知ってもらい、「学びのきっかけ」を作ること。プログラミング未経験でも楽しめるように、ビジュアルプログラミング言語「Scratch」を使い、ゲーム作りに挑戦です。


Scratchをつかったゲーム作りに挑戦!
今回の授業の流れはこんな感じ。
- プログラマーが作成したゲームの紹介 – Scratchでどんなゲームが作れるのか、まずはイメージをふくらます
- Scratchの基本操作 – 画面の見かた、キャラクターの動かし方を学ぶ
- なんでプログラミングを学ぶのか? – プログラムって何? ゲームの中身って?そもそもなんで学ぶの?
- ゲームをつくってみよう – Scratchコーディングカードを使って「キャッチゲーム」をつくる
- つくったゲームの発表 – 自分で作ったゲームをクラスメートに紹介
事前に担任の先生方が、Scratchの公式サイトへのアクセス方法などをレクチャーしてくれていたおかげで、とってもスムーズに授業を進めることができました。
ハートランド・データのプログラマーたちが、今回のプログラミング授業用につくったゲームがこちら。(画像をクリックすると実際にゲームのページにジャンプできます。)



Scratch基本操作の学習では、このスクラッチキャットの動きができるように、みんなでいっしょに、1つ1つの手順を確認しながら操作を学びました。

スクラッチコーディングカードを参考に作成した「キャッチゲーム」はこちら。子どもたちは、これをお手本にしながら、それぞれ好きなキャラクターや背景を使ったり、操作方法を変えたりして、自分なりのオリジナリティを付け加えて作成していました。このように創造意欲を駆り立てることができるのも、プログラミング学習のいいところ。

はじめてのプログラミングにみんな夢中!
今回の授業では、ハートランド・データから16人のプログラマーが当日スタッフとして参加しています。そのおかげで、子どもたちも安心してプログラミングに取り組めたようです。そして私たちが特に意識していること、子どもたちに伝えていることは「たのしくチャレンジ!」、そして「自分のペースでがんばろう」ということ。まちがったって全然OK、競争でもないし、正解があるわけでもない。自分が作りたいゲームを、何回でも「あきらめずに繰り返しチャレンジ」することが大事だと伝えています。
実際に授業を受けた子どもたち、「はじめてプログラミングをやったけど、とても楽しかった!」という声が大多数。授業の最後のアンケートでも、ほぼ全員が「またやりたい!」と元気よく手をあげてくれました。
授業が終わった後、担任の先生から「今日はタブレットを家に持ち帰っていいよ。おうちでもScratchをやってみて。」と伝えられたとき、子どもたちからは歓声とガッツポーズが!
この瞬間、今回の授業が、目的でもあった「学びのきっかけ」になったことを改めて実感できました。
Scratchは、多くの言語をサポートしているとともに、視覚的に操作できるため、言葉の壁を超えて全員が楽しく学ぶことができます。山前小のように国際色豊かな学校でも活用できるのでおすすめです。


最後に
今回ご協力頂きました足利市生涯学習課および山前小学校の先生方、貴重な機会を頂き誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
ハートランド・データ株式会社では、今後も小学校向けのプログラミング授業をサポートし、子どもたちが楽しみながら学べる環境を提供していきます。教育関係者や保護者の皆様のご意見やご協力をいただきながら、この取り組みをさらに充実させていきたいと考えています。
未来のエンジニアがこの授業から誕生するかもしれません。これからの子どもたちの成長が本当に楽しみです!
今回の授業で使ったゲーム教材も、オンラインで公開されていて、誰でもアクセスでき、自宅で復習したり、新しい作品を作ったりすることが可能です。「学校の授業だけで終わらせず、もっと学びたい!」という子どもたちのために、ぜひ活用してください。
