チュートリアル
関数ごとの処理時間を知ろう
説明では、DT10アプリを使用しております。DT-Winアプリは、DT10アプリに準じておりますので、
特に指定の無い場合は、「DT10」に関する記述を「DT-Win」と読み替えてください。
実行時間レポートは、テストレポートデータを解析して、関数ごとの平均時間や最小時間、最大時間を表示します。
今までオシロスコープで測っていた関数ごとの処理時間が、テストレポート解析するだけで簡単に分かります。 また、取得したテストレポートのすべてのログを解析するので、取りこぼしがなく、効率的に確認作業が行えます。
また、最大・最小値が設計値外の値の場合や、平均値から大きく外れていた場合などは、
実行時間詳細リストで、その実行時間レポートの詳細を確認しましょう。
DT10では、取得したテストレポートデータをもとに、簡単に関数の実行時間の平均値や最小値、最大値をリスト形式で表示することができます。
実行時間レポートを表示するには、レポート解析メニューの「レポートデータの解析」または「実行時間レポート(In-Out)」をクリックします。
「レポートデータの解析」を行うと、実行時間レポートだけではなく、他のレポートも一括で表示されます。
今回は、「実行時間レポート(In-Out)」を選択します。
※In-Out→関数内部で別の関数に入った時間を含めた関数のFuncInからFuncOutまでの関数の時間
※占有時間→関数のFuncInからFuncOutまでの該当関数のみの時間(関数内部で別の関数に入った時間は含まれません)
実行時間レポートが表示されました。
実行時間レポートでは、各関数の実行時間の合計や最大・最小・平均時間が表示されるので、
最大/最小時間を確認し、想定内になっているのか、また平均時間に比べ、最大・最小時間が大きく外れていないかなどを確認できます。
実行時間レポートで、最大・最小値が想定外の値になっていた場合や、平均値から大きく外れていた場合は、 その実行時間レポートの詳細を確認していきます。
実行時間レポート上で任意の関数をダブルクリックすると、その関数の実行時間詳細リストが表示されます。
実行時間詳細リストには、指定された関数のすべての実行時間データが表示されます。
詳細リストで右クリックし、メニューから「最大値」を選択すると、最大実行時間の箇所に移動します。
最小値も同様です。
詳細リストの「実行時間」の項目名をクリックすると、順番を昇順または降順にソートします。
特定の実行時間の処理内容を確認するときは、その行をダブルクリックします。
そうすると、テストレポート内の該当行にジャンプします。
この時テストレポートでは、選択している関数のFuncInからFuncOutステップまでの行番号部分が「緑」に表示されます。
以上、『実行時間レポート』機能を紹介しました。
まとめ
実行時間レポートで出来ること
- 関数ごとの実行時間を統計的に把握できます。
- テストレポートを解析してレポートを作成するので、実動作の実行時間を漏れなく確認することが可能です。
- 実行時間詳細リストでは、実行時間レポートで表示された値の全時間データを確認することが出来ます。