2025年7月24日〜25日にグランフロント大阪で開催された「EdgeTech+WEST 2025」にて、弊社は25日(金)に講演登壇という形で参加しました。


講演には、事前登録の段階で定員を超える多くのお申し込みをいただき、当日は立ち見が出るほどの盛況ぶりとなりました。 本記事では、その講演内容を振り返り、当日の様子や主なポイントをご紹介します。
CONTENTS
【講演】実機テストをCI/CDパイプラインに組み込んだ話
今回の講演テーマは、「CI/CDパイプラインに、実機を用いた継続的テスト(CT)をどう組み込むか」。前半では、CI/CDの全体像に触れつつ、Dockerを活用したビルド環境構築のメリットについて解説しました。
後半では、実機CTをいかに早く、無理なく実現するかにフォーカス。特に、テスト自動化をスモールスタートで始める方法について、弊社ならではの視点でお話ししました。

そのうえで、段階的に成果を積み重ね、最終的に実機CTへと発展させていく流れを支える鍵として、弊社ツール「AUTOmeal(オートミール)」をご紹介。CI/CD/CTの構築例とともに、その有効性を具体的にお伝えしました。
実機CTの必要性と、現場で使える現実的なアプローチとは?
組込み開発においては、タイミングのズレやバス競合、外部ノイズなど、実機でなければ検出が難しい問題が統合テスト以降に顕在化することが少なくありません。こうした課題に対応するためには、CI/CDパイプラインに実機CTを組み込むことが極めて有効です。 講演では、ラズパイをベースにしたテスト実行環境の構成や、AUTOmealを活用した短期間・低コストでの実践的な構築手法をご紹介しました。
さらに講演の終盤では、最近の取り組みとして、ロボットアームとAUTOmealを連携させたデモ環境もご紹介。物理ボタンの押下など、人手が必要だった操作も自動化することで、実機CTのさらなる可能性が広がっていることをお伝えしました。
テスト自動化の第一歩として
今回の講演では、テスト自動化をいかにスピーディに立ち上げ、最終的に実機CTの本格運用へとつなげていくかという実践的なアプローチをご紹介しました。まずは小さく始めて、着実にステップを踏みながら、最速でテスト自動化を立ち上げて実機CTの実現を目指してみませんか?
なお、講演でもご紹介したAUTOmealの詳細については、以下のページよりご覧いただけます。 導入支援やCI/CD/CT環境の構築をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
「動的テストツールDT+」もご紹介しました
当日は、他社様のブースの一角をお借りし、弊社製品のひとつである動的テストツール「DT+」も展示させていただきました。
DT+は組込みソフトの動作を可視化し、不具合解析や性能評価、カバレッジ測定を効率的に行えるテストツールです。実行ログをもとに処理の流れやボトルネックを可視化できるため、現場でのトラブル対応や検証作業の効率化につながります。
「動的テストツール DT+」の詳細や活用イメージについては、以下のページでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は「EdgeTech+WEST 2025」での講演を中心に、実機CT環境の構築事例や、ラズパイ×ロボットアームを活用した自動テストの取り組みについてご紹介しました。
開発の自動化が進むなかで、組込み開発における実機テストの重要性はますます高まっています。コストや手間といったハードルを乗り越えながら、より手軽で現実的に取り組める方法を模索している方にとって、今回の講演が少しでもヒントになれば幸いです。
また、弊社では今回のようなリアルイベントのほか、オンラインセミナーも定期的に開催しています。
これまでに様々な開発現場を支援してきた中で培った実践的なノウハウを、皆様の課題解決に役立つ形でお届けしていますので、ご興味のある方は、ぜひ以下のページから最新のセミナー情報をご覧ください。
【 無料でみられる! 】組込み開発向けテスト自動化プラットフォームAUTOmeal デモ動画

AUTOmealによる環境構築から実際の自動テストの様子まで、基本的な使い方をデモンストレーションいたします。ぜひ実動作をご覧いただき、その効果をご確認ください。