2019年9月27日(金)、大阪・ハービスPLAZAにて、『あらためて機能安全。〜IEC 61508認証取得のために今したいこと〜』を開催しました。
本セミナーでは、産業分野で経験豊富なアーキテクト合同会社の 高山 哲哉 氏 を講師にお招きし、現場目線での機能安全対応について解説いただきました。今回の記事は、このセミナーの様子をご紹介します。

「あらためて機能安全。~IEC 61508認証取得のために今したいこと~」
開催日: 2019年9月27日
時 間: 14:00~17:00
会 場: ハービスPLAZA (大阪)

 今回ご参加頂いたお客様の課題:
・効率的に機能安全認証を取得する方法を知りたい。(FA・産業機器開発)
・現在、機能安全関連の案件はないが、今後の参考にしたい。(半導体製造装置メーカー)
・機能安全の最新情報を知りたい。(半導体メーカー)

プログラム1
「規格書だけではわからない機能安全の “タテマエ” と “ホンネ”〜IEC 61508認証はこうやって取る〜」

アーキテクト合同会社
代表兼CTO 高山 哲哉 氏

第1部では、アーキテクトの高山氏に、今までの経験を活かし、機能安全認証取得のために、具体的どうしたらいいのか、ということをご講演いただきました。

高山氏は、過去に大手メーカーで機能安全認証取得のご経験があり、その際、インターネットやセミナーなどで幅広く情報収集をしたそうですが、具体的な情報は皆無。結局、よく分からなかったそうです。では、どうすればいいのかというと『知見者に聞く』のが早いと言います。認証機関やコンサルタントに聞きながら審査を進めるのが一番の近道とのことです。

また、「機能安全は、『安全機能』であるという認識をしてほしい」と高山氏は語ります。製品安全規格は、安全性を担保するものなので、認証を取得しないにしても、確認しておかないといけないもので、日本のメーカーは、既に安全機能に対応していることが多いと言います。ですので、高山氏のご経験上でも、ゼロからプロセスを作るのではなく、今までの既存プロセスを活かして機能安全の認証に対応してきたとのことです。

最近の機能安全の動向としては、以前からある産業分野や医療分野の他にも民生分野など、ますます広がりを見せていると言います。アーキテクトでは、認証機関との技術ミーティングやコンセプトの支援など、効率的な認証取得を支援しているそうです。

プログラム2
「いまどきのカバレッジとトレーサビリティ〜認証取得のためのソフトウェアテストとツール認定〜」

ハートランド・データ株式会社
第2エンジニアリング部 テストソリューション課
テクニカルエバンジェリスト 小泉 友昂

第2部では、ハートランド・データの小泉が、ソフトウェアフェーズにおける、カバレッジ計測とトレーサビリティについて講演しました。

機能安全規格において、ソフトウェアフェーズで必要なテストの一つであるカバレッジ。このカバレッジは、「不要コード」「到達不能コード」「未検証コード」の3つの要素を発見するために計測します。この3つの要素を持った、「テストが不十分なコード」や「意図しないコード」に不具合が潜んでいる可能性が高く、カバレッジはテストの抜け・漏れを防ぐための重要な指標になるのです。

また、機能安全では、トレーサビリティによって、テストケースが「どの要件」の「どのコード」を保証するのかを明確にすることが求められています。その際、重要なのは、設計書をもとに実装し、設計書をもとにテストケースを作成することです。そのテスト結果やカバレッジ計測結果のトレーサビリティも取得することで不要なコードなどを識別し、上流工程のプロセスやガイドラインにフィードバックさせていくことで、次のテスト時の効率化につながると解説しました。

DT10 Automotive エディッションでは、プラグインでトレーサビリティツールと連携するようカスタムすることができます。テストケースごとに、結果のレポート(DT10のログ)やカバレッジを紐づけした事例もご紹介しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。初開催のアーキテクト社との共催セミナー『あらためて機能安全。〜IEC 61508認証取得のために今したいこと〜』の様子をご紹介しました。今回、休憩時間やセミナー後のお時間にも、講師の方に積極的に質問されている方がとても多く、機能安全への関心の高さがうかがえました。機能安全にご興味がある方は、ハートランド・データまたはアーキテクト社まで、ぜひお気軽にご相談ください。

関連リンク

■アーキテクト合同会社 WEBサイト
https://www.architect-llc.com/

ハートランド・データの機能安全サービスをぜひご検討ください。

機能安全サポートサービス – DiET