デジタル技術は日進月歩。新技術を利用した、新製品、ソフトウェア・アプリケーション、デジタル技術を応用したサービスなどなど…。今日では、目まぐるしい速度で新しいモノが生み出される時代となりました。

そのような新しい”何”かを創造するために企業では「企画検討」が行なわれると思いますが、実際のところ、この「企画検討」ってどのように行なわれているのでしょうか?ハートランド・データを、ちょっと覗いて見てみましょう…

新商品・新サービスの企画検討

皆さんが持っている企画検討のイメージや、実際に行なっている企画検討の様子は、どのような感じでしょうか?
● 各部署ごとに検討したアイデアプレゼンを行ない、将来性のありそうなものを選出する…
● 役員や部課長メンバーが会議室に集まり、重厚な空気の中で秘密裏に話を進める…
● 絶対的決定権を持つ人物の鶴の一声で決めている…
などなどでしょうか??(筆者偏見が混ざっているかもしれません!)

ユーザーに選ばれるような企画(製品やサービス)は、全般的な利便性のほかに企業の”特色”を持たせることが重要になっていると思います。ネットショッピングで例えると、Amazonは豊富な商品ラインナップや価格、楽天はあらゆるところで使えるポイントサービス、などがそれにあたるでしょうか。
そんな企画を検討するためには、企画検討そのものにも企業の特色を持たせることが必要!(かもしれません!)
ハートランド・データでは、アイデアソンによって企画検討を行なっています。

アイデアソン、ってなんだ?

読者の皆さま、アイデアソンという言葉を聞いたこと・見たことはあるでしょうか?

ウィキペディアにアイデアソンのページがあるので、ちょっと引用させてもらいます。

アイデアソン

アイデアソンはアイデアとマラソンを組み合わせた造語である。 新しいアイデアを生み出すために行われるイベントである。 主にIT分野で使われている。 1990年頃アメリカで使われ始めたと言われている。 ハッカソンと違い、物を作るではなく、アイデアを生むことに重きを置いたイベントである。ハッカソンの練習としてアイデアソンを用いることもある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

簡単に言うと、新しいアイデアを生み出したり、新しいビジネスモデルを検討したりするイベントとなります。長いスパン(数週間や数か月)ではなく、短いスパン(数時間から数日)でアイデアを磨きまとめていきます。

アイデアソンは、以下のような流れで行ないます。

アイディアソンの流れ

  1. アイディアソンの説明
    • アイディアソンについて知らない人のためにアイディアソンの簡単な流れを説明する。
  2. テーマの説明
    • アイディアソンで扱うテーマについて詳しく説明する。
  3. 問題定義
    • テーマの問題点をチームやグループワークで出していく。
  4. アイディア出し
    • 問題を解決するためのアイディアをディスカッション(チームやグループワーク、ペアワーク)する。
  5. アイディア絞り込み
    • ディスカッション(チームやグループワーク、ペアワーク)で出てきたアイディアを絞り込む
  6. ブラッシュアップ
    • 発表に向けて絞り込んだアイディアを改善していく。
  7. 発表
    • パワーポイントや模造紙でまとめて発表する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

参加者の認識を統一したうえで、アイデアのタネを生み出し、それを温めていく…といったところでしょうか。企画検討を行なうという流れとしては、想像に難くないものですね。

「むむ?アイデアソンで企画検討してるよって言っても、蓋を開けたらそんなに特別感無いじゃないか。」
と、思った皆さま。
ハートランド・データのアイデアソンは「一味」違うものとなっています!(と、我々は思っています!)

ハートランド・データのアイデアソン

2019年、10月某日。

「非日常的な空間の中で外部との繋がりを切り離し、リラックスしながらも集中し、新サービス・新商品を検討する」
という目的のもと、それは行われました。

非日常的な空間…?
はて、どういうことであろうか?

んん…?こ、これは…
軽井沢の貸コテージではないですか!!

 

そうです。
いつもの業務環境を離れ自然に包まれてリラックスしながら、且つ集中した時間を取ることでいいアイデアを生み出す。
それがハートランド・データのアイデアソンなんです!
(社内だと割込み作業が多く発生し、また必要なメンバーとまとまった時間を確保して議論をすることが困難となるため、という背景もあります)

この時は、1泊2日という期間の中で、「新企画の創出」に集中してアイデアソンが実施されました。

この時の流れは、ざっくりとこのような感じでした。

10月某日アイデアソンの流れ

  1. スピードストーミング
    • 目的に対する1対1の短時間ペアブレスト
  2. アイデアスケッチ
    • ブレストで出たキーワードを元にしてアイデアを少し具体化(1人3つ以上)
  3. アイデア投票
    • アイデアスケッチを投票で3つに絞り込み
  4. アイデアの発展
    • 3チームに分かれてビジネスモデルへの発展作業
  5. アイデアの発表
    • 3チームのまとめた結果を発表

1日目にはチームに分かれてのアイデア発展前半戦まで、2日目はアイデア発展の後半戦から発表までを実施しました。
アイデアのタネを膨らませる「4.アイデアの発展」が、一番メインの取り組みとなっていました。

こちらの写真は、アイデアソン開始の様子と、各人で出したアイデアの絞り込み投票の様子です。

夜はコテージ前の庭でBBQ、美味しいお肉に舌鼓…。案外、こういうタイミングで出てくるポロっとした言葉に、黄金のタネがあったりなかったり…
その後は各チームの中間報告を行ない、1日目のアイデアソンが終了しました。

ビジネスモデルを検討する

アイデアの絞り込みによってチームに分かれたわけですが、そこでいきなり「ビジネス案を考えましょう!」なんて言われて、すぐにヌケモレ無い視点でアイデアをまとめられる人は少ないと思います。
そこで今回は、ビジネスモデルキャンバス(BMC)というフレームワークを使用して、アイデアをまとめていきました。

ビジネスモデルキャンバス(BMC)

ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスモデルの全体像を把握するのに役立つフレームワークと言われているものです。
9つに分けられたそれぞれのフィールドの内容を検討することで、ビジネスモデル全体を視覚的に把握できるというものです。この9つに分けられたフィールドの配置がキモとなっており、それぞれ隣接したフィールドは関連性を持つように配置(相互関係がある)されています。
このポイントを踏まえながら検討することで、ビジネスモデルを考えることができます。

ビジネスモデルキャンバスを考えるだけで新しい企画が成り立つわけではありませんが、アイデアの創造には活用できるフレームワークとなっています。

アイデアソンのおわり

2日間に渡るアイデアソン、各チームのまとめたアイデアの発表をもって終了となります。
企業秘密ということで細かな内容は出すことができませんが、ハートランドデータの既存分野となるソフトウェアテストに関係するアイデア以外にも、全く新しい方向性のアイデアも出てきました。

弊社は栃木県足利市の本社のほか、東京都は上野に支店があります。今回は本社・支店それぞれから選ばれし精鋭たち(?)が集まったことで、普段は関わらないメンバー同士の意見出し、コミュニケーションという嬉しいオマケも得られたアイデアソンとなりました。
違った視点の刺激を受けることで、自分たちがお客様にできることを考える視野を広げられた気がします。

まとめ

さて、今回のブログの内容は如何でしたでしょうか?ハートランド・データでは、このようにしてお客様のお役に立てるサービスや商品を検討しています。

DT10をもっと有効に使いたい、DT10を使ってこんな困りごとを解決したい…という声から、私たちに何ができるか?ということを考えて生まれた「DT-Assistant」というソリューションがあります。ツール開発会社である弊社のエンジニアがお手伝いすることで、より早く、より確かに、お客様の課題解決のためにDT10の有効活用を支援いたします。

課題解決のために温めているそのアイデアのタネ、ご一緒に花開かせてみませんか?ぜひお気軽にご相談ください!


<組込み開発用テスト自動化プラットフォーム>
https://hldc.co.jp/product_service/development/test-automation/