こんにちは!
2020年から小学校で必修化され、今や子どもたちの「未来を生き抜く力」として注目されているプログラミング教育。
2025年11月30日、「NPO法人おともり」と私たち「ハートランド・データ株式会社」が主催する「あしかがプログラミングコンテスト2025」の最終審査会および表彰式が開催されました。
「足利の子どもたちに、デジタルの力で表現する楽しさを知ってほしい」 「ITを通じて、地域活性化の種を蒔きたい」
そんな想いで始まったこのコンテストも今年で2回目。小学2年生から中学3年生まで、総勢43件もの作品が集まりました。今回は、Scratch(スクラッチ)やマインクラフト(マイクラ)だけでなく、本格的なPython(パイソン)に挑戦した作品も登場し、審査員一同が驚くほどレベルの高い大会となりました。
本記事では、イベント当日の様子と、見事グランプリに輝いた受賞作品をレポートします。足利市の未来を担う子どもたちの活躍を、ぜひご覧ください。

43作品から選ばれた精鋭たち!熱気に包まれた最終審査会
今回のコンテストは、足利市、足利市教育委員会、足利商工会議所の後援を頂き、地域全体で子どもたちを応援する体制で開催されました。 応募総数43件(プログラミング部門28件、デジタルアート部門15件)の中から、アイデア/発想力、技術力、デザイン/表現力、完成度、テーマ適合性などの評価項目から厳正なる一次審査を通過した19名のファイナリストたちが会場に集結。
小学生に人気のビジュアルプログラミング言語「Scratch」はもちろん、世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」を使ったデジタルアート、さらにはAI開発などでも使われる本格的なテキスト言語「Python」を用いた作品などが登場しました。

テーマは「だれかを笑顔にする作品」。緊張と感動のプレゼンテーション
「この日のために準備してきました」
緊張した面持ちでマイクの前に立つ子どもたち。しかし、いざプレゼンテーションが始まると、その表情は真剣そのもの。「誰を笑顔にしたいのか」「なぜこの作品を作ったのか」「どこを工夫したのか」などを熱く語る姿に、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。
中には昨年も参加し、今年はさらに技術力を磨いて再挑戦してくれた子どもたちも。その成長の跡が見られたことは、主催者として何よりの喜びであり、胸が熱くなる瞬間でした。

【結果発表】栄冠は誰の手に?
プレゼンテーション終了後、審査員と協賛企業の代表による最終審査が行われました。甲乙つけがたい素晴らしい作品ばかりでしたが、各部門のグランプリおよび特別賞が決定しました。


●グランプリ(プログラミング部門 ビジュアルプログラミング中学生の部)
「冷蔵庫の悪魔たち」(中学1年生)
プログラムの中を見ると試行錯誤した跡が随所に見られました。エンドロールまで作り込まれていて、その内容に最後はほっこりとさせてくれます。プレゼンの練習も何度も行ったんだろうなとわかるほどスムーズで一生懸命に取り組んだ熱意が伝わる作品でした。

●グランプリ(プログラミング部門 ビジュアルプログラミング小学生の部)
「いちご狩り」(小学6年生)
プレイヤーだけでなく、一緒に見ている家族や友達も楽しくて笑顔になれそうです。判定がとてもシビアで、私たちエンジニアたちはスコアを取るのにとても苦労しましたが、作者はプレゼンで簡単にスコアを獲得していたので大変驚きました。足利市は「栃木県いちご発祥の地」ともされており、そのいちごをテーマにしたところもグッドポイントでした。

●グランプリ(プログラミング部門 一般プログラミング)
「Pythonで藤の花づくりに挑戦!」(小学6年生)
藤の花の縦の長さ、横枝の長さ、花びらの色がランダムに生成されるように工夫しており、何度もプログラムを実行したくなる作品です。ソースコードには、誰が見ても分かるようにしっかりとコメントが書かれていました。その構成は非常に美しく、洗練されていました。

●グランプリ(デジタルアート部門 マイクラ中学生の部)
「ありがとう山前駅」(中学2年生)
山前駅に思い出のある人たちが笑顔になるようにと、旧駅舎をマイクラの世界で再現しているところがすばらしいです。作成チームのメンバーをこのマイクラの世界で、駅員や村人、パン屋の店員などで登場させているところも楽しい作品でした。

●グランプリ(デジタルアート部門 マイクラ小学生の部)
「足利シュウマイのテーマパーク」(小学4年生)
本物の足利シュウマイのような建物は、プログラミングで作っています。シュウマイの皮を模した建物の壁が毎回変わるように工夫しており、全部の建物が違って見えるようになっていました。

●グランプリ(デジタルアート部門 その他アート)
「足利学校を作ったよ! 」(中学1年生)
足利学校をもっとみんなに知ってもらいたい、良さをもっと知ってもらいたいという2人の思いが表現されています。Googleマップのストリートビューを参考にして作成したそうで、今後機会があれば足利学校の関係者の方と協力し、きちんと内装まで仕上げたいとのすばらしい展望まで語ってくれました。

官民連携で支える「地域活性化」と「教育」の輪
地元企業10社以上が協賛!地域一体となったコンテスト
今回のコンテスト成功の背景には、足利市の民間企業とNPO法人の強力なタッグがあります。 IT企業である私たちハートランド・データと、地域に根差したNPO法人おともりが手を組み、さらに以下の協賛企業様にご支援をいただきました。(50音順)
地元のクリエイティブ企業も審査に参加!
以下の企業様にも審査協力をいただきました。(50音順)
地域の企業が「次の世代を育てる」という共通の目的のために集まること。これこそが、持続可能な地域振興の形だと確信しています。
書道家による筆耕など、リアルな体験も重視
デジタルなコンテストですが、表彰式では「リアルな感動」も大切にしました。 各賞の賞状は、足利市で教室を運営する鶴淵書道教室の鶴淵亜希先生に、審査終了後、すぐにその場で名前を書いていただきました。 自分の名前が美しい筆文字で書かれているのを、子どもたちはうれしそうに見つめ、協賛企業様から提供された豪華な賞品とともに賞状を受け取る子どもたちの、誇らしげな笑顔がとても印象的でした。

まとめ
「あしかがプログラミングコンテスト2025」は、子どもたちの無限の可能性と、それを支える足利市の温かいコミュニティの力を再確認する素晴らしい一日となりました。
プログラミングは単なる技術習得ではありません。課題を見つけ、解決策を考え、形にして誰かに伝える――これは社会に出ても役立つ、これからの時代を担う子どもたちに必要なスキルです。
ハートランド・データ株式会社は、今後もNPO法人おともり様や地域の皆様と連携し、ITを通じた地域貢献・人づくりに尽力してまいります。
次回の主役はあなたかもしれません! プログラミングやマイクラが大好きな小中学生の皆さん、来年の挑戦をお待ちしています!
最後に
今回ご協力いただきました協賛企業様をはじめ、応募いただいたお子さまの保護者の皆さん、最終審査のプレゼン指導にご尽力いただいた「SDLプログラミング教室」、「パソコン教室PCポポキッズ」の先生方、その他あしかがプログラミングコンテストの運営にご協力頂きました多くの皆さま、誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。















