新型コロナウイルスの緊急事態宣言が、5/25(月)に解除されました。日本に限っての話ですが、買い物や遊びに出かける人が徐々に増え、だんだんいつも通りの生活へと戻っていくことでしょう。油断は禁物ですけどね。

しかし、元に戻らないこともあります。我々は、テレワークができることを知ってしまいました。皮肉なことですが、企業にとっては今が変わるチャンスです。林先生もそう言うでしょう。

ハートランド・データもテレワークを取り入れるなど、この数カ月でいろいろなことを模索しました。その内容を少しご紹介したいと思います。

コロナ関連のハートランド・データの動き

弊社は政府の対策などに合わせ、柔軟に対応してまいりました。

・1月末:社内通達。マスク着用・手洗いなどで予防を。社内に消毒液を設置。
・2月末:社内通達。臨時休校の措置に対し柔軟に対応します。
・3月末:社内通達。社内の部活動などの集まりの自粛・3密回避の要請。
・4月中旬:社内通達。小学校等臨時休業対応に伴う特別休暇付与の連絡。
・4月中旬:VPN設定、テレワーク開始。
・5月上旬:社内通達。6月末までテレワーク延長。

緊急事態宣言が解除された5/27(水)現在も、社内では以下の対策を続けております。

・マスク着用(社内備蓄あり)
・社内各所に消毒液を設置
・ドアノブなど、よく触りそうなところの消毒
・くしゃみ・せきのエチケット
・会議などは密にならないようにする
・定期的に換気
・テレワークの推奨
・WEB会議システムの推奨

大きな展示会への出展中止や、新入社員の歓迎会の中止など、できなくなったことはたくさんありました。どこの会社でも同じかと思います。

今は新規感染者が減ってきたり、マスクが手に入るようにはなりましたが、まだまだ対策の手を緩めることはできません。気をつけてまいりましょう。

テレワーク開始!自宅では…?

東京・名古屋・大阪支店では1月から開始していたテレワーク。栃木県足利市の本社も、4月中旬から各課でチラホラと始まりました。

はじめに私は、VPNの設定に手こずりました。会社サーバにアクセスできないと仕事になりません。詳しい人の助けもあり、どうにかこうにか設定しました。

社内でのWEB会議はTeamsと決まっております。Teamsは背景を自由に変えられる設定がありますが、背景を変えられないWEB会議システムもありますし、何が起こるか分かりません。自宅の中で「映ってもいいリアル背景」の選定に悩みました。美しくレイアウトし直して「すてきなおうちですね」なんて言われたかったですが、面倒だったので結果的にはカーテンが背景となりました。

もちろんTeamsの背景設定は、少しでもテレワークを楽しもうと、毎回変えていました。ジブリがいくつか背景を提供していたので、ラピュタの中枢画像を選んだ私は、ある日の社内のWEB会議で「王族しか入れない聖域からお送りします」と発言したのですが、特に課員の反応はありませんでした。Wi-Fiの不調で聞こえなかったものと思われます←

正確には、この画像の場所から先が王族しか入れない聖域
(「スタジオジブリ」では、WEB会議用の背景として26種類の画像を
オフィシャルサイトで公開中。http://www.ghibli.jp/info/013251/)

Wi-Fiがときどき切れてしまうのも、私の家の問題点でした。違う日のWEB会議では、私だけいっこく堂と言われました。うちのWi-Fiは3択なのですが、いろいろ変えていたら調子が良くなりました。通信環境は会社にいるときよりも自宅のほうが調子悪いということが、みんな多いようです。

WEB会議システム 全社員での実験とその結果

ハートランド・データが社内で使うWEB会議システムはTeams。ウェビナーで使用するのはWebEx。公的には使っていませんが、よく耳にしたり、社外の方から指定があったりするのはZoomです。比較したくなったハートランド・データは、3つを比較してみました。

休暇や業務上都合のつかない社員などもいましたが、約50人が実験に参加。「音質」「画質」「応答」「総合」をそれぞれ5段階で評価します。

仕切る社員Aの指示に従い、まずは指定の時間に、全員がTeamsに入ります。話す担当の人が話します。しばらくしてTeamsで指示があったら、Teamsはそのまま立ち上げておいて、別途WebExを立ち上げます。WebExが立ち上がったら、Teamsを抜けます。同じように、WebEx→Zoomも行いました。どのWEB会議システムでもカメラはON・マイクはOFFです。

みなさまの選定の参考とならないようぼかしています…

総合結果としては、Teams、Zoom、WebExというスコア順(※あくまで弊社の実験結果です)。「部署」「会社 or 自宅」「Wi-Fi or 有線」による大きな差はありませんでした。ひとつ言うと、Teamsは実験当時の仕様は4画面でしたので、情報量的には有利だったかもしれません。

目的や用途に合わせ、また付随するサービスも踏まえながら、【採用基準や重視するポイントを明確化すること】が、採用する側に求められます。お客様はもちろん、社員のためにも、快適なWEB会議システムのためのインフラ整備をしたいものです。

実験結果も興味深いのですが、こんなにも多くの社員がみんなで顔(と自宅)をさらし、同じ時間に繋がっているんだなぁ…と私はしみじみ思いました。全社員で、会社をいい方向に進めているような一体感があり、軽く感動しました。

思考を止めるな!社長からの課題

テレワークの環境が会社として整ったのはいいのですが、テレワークだけだと仕事がフルにできない人が出てくるのも事実。また「コロナ早く終わんないかな。元の生活に戻りたいな」という”受け身” の姿勢でいるだけでは、コロナ後の仕切り直しで確実に世の中に遅れを取ります。

そういった背景もあり、GW期間に入る前、社長の落合から全社員に課題が与えられました。

なんと賞金まで!!

その後、落合は全社員のレポートを読み、5/22に最優秀賞の発表がありました。素晴らしいレポートでした。賞金…いいなぁ(つまり私ではない)。

ともあれハートランド・データ社員は、思考を止めることのできないGWを過ごしたのでした。

変わる働き方…大事なのは情報収集

海外に比べ遅れていると言われていた、日本のテレワーク・ペーパーレス化。ここでグンと進むでしょう。日本生産性本部の調査では、感染防止のため在宅勤務などテレワークで働いた人の6割超が、収束後もテレワークを続けたいと考えている、と結果が出ているそうです。また、在宅勤務に満足しているという回答も6割弱を占めています。「平日は毎日出勤」を基本としていた日本の働き方が大きく変わる可能性があります。スーパーフレックス・スーパーフリーアドレスなんて働き方も出てきていますし、はんこ文化もなくなっていくかもしれません。

変わるのは働き方に留まらず、ソフトウェア業界では、開発手法も見直されてきています。状況が目まぐるしく変化する今は、情報に敏感でなければなりません。ぼ~っとしてると競合に追い抜かれ、致命的な差が出てしまいます。日々どんどん進んでいく世の中に取り残されないよう、情報収集をしっかり行うことが大切です。

おわりに

ハートランド・データは、今こそ変わるとき!と、社員が奮闘している真っ最中です。お客様にも「進化したなぁ!」と褒められるよう、新しい製品やサービスなどを考えていきたいと思っております。ぜひご期待くださいませ。

動的、継承。DT+シリーズ、新登場。

今までのDTシリーズの機能はそのままに、
パーソナルなデバッグから、テストの自動化、リモートテストまで、
多様な開発スタイルに幅広く対応できる、進化する動的テストツール、
それがDT+。