エンジニアが日々の業務から少し離れて、思いきり新しい技術に挑戦できる時間があったら ― いったい、どんなものづくりが生まれると思いますか?
ハートランド・データは、技術者が腕を磨き続けることを、とても大切にしています。その思いをかたちにしたのが、毎年恒例の「技術者研修」です。
堅苦しい「研修」ではありません。ふと思いついたアイデアを試せる場、失敗してもぜんぜんOKな実験の場、前から気になっていた技術にじっくり触れられる勉強の機会 ― そんな「安心して挑戦できる場所」として、この取り組みを続けています。
昨年度も、参加メンバーの熱量ある取り組みによって、多くの学びと成果が生まれました。本記事では、技術者研修の狙いと、昨年度に挑んだ4チームの取り組み、そしてその成果をレポートします。

CONTENTS
技術者研修がめざすもの
この研修は、次の3つを大切にしています。
🛠️ 技術力を高める
ソフトウェアづくりは私たちの仕事の根っこ。だからこそ、腕を磨き続けられる場でありたいと考えています。
🤝 誰もが関われる
若手・ベテラン、エンジニア・非エンジニアを問わず参加できます。企画や要件整理、レビュー役、生成AIを使ったものづくりなど、関わり方は自由です。
🌱 ものづくりの意欲を育てる
「やってみたい」という気持ちを大切に。取り組む人の熱量が、まわりの社員にも自然と伝わっていきます。
業務やOJT、講義型研修とは立ち位置を分け、「実践的なチームスキル」「普段の業務で触れない技術」「基礎の学び直し」など、一人ひとりが自分の目的を設定できるのが特徴です。
半年間の進め方
毎年、秋ごろから翌3月末までの約6か月間を使って活動します。テーマは、課題解決型のプロジェクト、特定技術を試す取り組み、外部コンテストへの挑戦など、目的に合わせて選べます。運営委員がチーム編成やテーマ選定をフォローし、進捗や成果はオープンに共有し、開かれた研修を目指しています。参加していない社員が、情報を覗いては一言二言アドバイスを寄せていくことも。
4チームの挑戦
昨年度は4チームが、それぞれ全く違うテーマに挑みました。どのチームも、まさに個性が光る取り組みばかりです。
🍱 昼食注文システムを進化させる
私たちが使う昼食注文システムは、なんと過去の研修で生まれたものです!若手ばかりでチームを組み、小さいながら実践的なプロジェクトの進め方で、この昼食注文システムの機能アップに挑みました。今回はASP.NET Core Identity と Cookie を使ったログインのしくみを実装し、認証・セキュリティといった、実務でも欠かせない観点をじっくり学びました。「一度つくったものを、さらに良くしていく」― これもまた、ものづくりの醍醐味のひとつです。


🎮 会社初のゲーム開発
社内で初めて、ゲーム開発に挑んだチームです。これまで使ったことのないゲームエンジン「Godot」に悪戦苦闘しながらも、社内ですっかりおなじみのキャラクターを主役にした2Dゲーム一本を、見事に仕上げました。好きなものを題材にすると、学びのスピードもぐっと上がるようです。楽しそうに開発を進めるチームに、周囲も興味が尽きない様子でした。


🗂️ Notionで情報のサイロ化に立ち向かう
社内に情報が散らばってしまう「サイロ化」に、真正面から立ち向かったチームです。社内の情報が集約されるNotionの構造そのものを見直し、「ツールをどう整理して使うか」という、組織全体にじわじわと効いてくるナレッジづくりに挑みました。プログラミングだけが業務ではない、という点に切り込む、大切な取り組みです。社内の情報構造を再設計。ここで生まれたしくみは、今もハートランド・データの活動を支えています。


📡 ラズパイで出退勤を見える化
Raspberry Pi(通称ラズパイ)を使って、社員の出退勤情報を「見える化」するシステムを開発したチームです。APIでのデータ取得や外部ツールとの連携など、IoT・組込みならではの実装に取り組みました。試作、実装、追加アイデア。スピード感のあるプロジェクトでも、面白味は忘れない。身近な課題を、自分たちの技術で解いていく ― まさにハートランド・データの研修らしい仕上がりになりました。今日も、社内で元気に動いています。


中間発表から成果発表会へ
中間発表会で各チームが方向性や進捗を共有し、4月の成果発表会で、半年間の成果をお披露目しました。会場だけでも30人ほどの社員が集まり、それぞれの発表を見守ります。
印象的だったのは、会社初のゲーム開発に挑んだチームの発表。せっかくなのでと、その場で実際にゲームを動かして見せてくれたのですが、この日に限ってなかなか先へ進めず……。すると会場のあちこちから「頑張れ!」と声がかかり、温かい笑いと拍手に包まれる一幕も。うまくいかない瞬間さえ楽しめるのが、この研修らしさなのかもしれません。
発表後、がんばったチーム・個人には、ちょっとしたご褒美も贈られました。終了時のアンケートには参加者のほとんどからコメントが寄せられ、成果を見せ合うだけでなく、おたがいの挑戦を素直にたたえ合う ― そんなあたたかい熱気に包まれた一日となりました。

研修が生む、次のアイデア
この研修の価値は、できあがった成果物だけではありません。発表を見た社員から「それなら、こんなものも作れそう」「自社製品と組み合わせたら面白いかも」といった声が次々とあがり、次の取り組みや新しいアイデアの種になっています。技術に触れて、面白がって、また何かをつくってみたくなる ― そんな循環が生まれることこそ、この研修の狙いです。
エンジニアの声を、Qiitaでも
参加メンバーの何人かが、研修での取り組みをQiita記事にまとめてくれました。工夫したところや、うまくいかずに試行錯誤したところまで、エンジニア目線で綴られたリアルな記録です。よかったらこちらものぞいてみてください。
Qiita研修記事まとめ
おわりに
お客様に安心して使っていただけるソフトウェアは、技術と真剣に向き合い続ける「人」があってこそ生まれるもの。技術者研修は、ハートランド・データが「人と技術」を育て続けるための、大切な取り組みのひとつです。
こうしたものづくりの現場や、私たちの技術への向き合い方に興味を持っていただけたなら、ぜひこれからのハートランド・データにもご注目ください。
ハートランド・データの技術への取り組みを、もっと見てみませんか?
研修で得た学びをはじめ、日々の開発で培った知識やノウハウを、ハートランド・データのエンジニア自身がQiitaで発信しています。上記でご紹介した記事のほかにも、技術を試すなかで得た気づきや、課題解決までの試行錯誤をまとめた記事を公開していますので、ぜひご覧ください。

