ハートランド・データ株式会社は、2026年9月16日(水)・17日(木)の2日間、Gメッセ群馬で開催された「ぐんま Tech EXPO 2026」に出展しました。

人の状態を見守る仕組みをつくりたい。でも、プライバシーや設置環境を考えるとカメラは置きにくく、ほかにどのような方法があるのか分からない。こうした悩みに応えるため、今回はカメラを使わずに人の状態を捉え、画面で確認できる仕組みを3つのデモで紹介しました。

この記事では、当日の写真を交えながら、それぞれのデモがどのような課題を想定し、画面上で何を確認できたのかを振り返ります。会場に足を運べなかった方はもちろん、ブースにゆっくり立ち寄れなかった方や、展示内容をもう一度確認したい方も、ぜひご覧ください。

 

「ぐんま Tech EXPO 2026」とは?

「ぐんま Tech EXPO」は、群馬県内外のものづくり企業が、独自の技術や製品、ソリューションを紹介する展示商談会です。

2026年は過去最大規模となり、ものづくり企業を中心に約200の企業・支援機関が出展。会場では各社の展示に加え、講演やビジネスセミナー、事前商談マッチング、学生向けの見学ツアーなども行われました。

ぐんま Tech EXPO 2026会場入口
 

カメラを使わない見守りシステムを展示

今回のブースで掲げたテーマは、「センシングの、その先をつくる。」です。

ハートランド・データ展示ブース

センサーで情報を取得するだけでは、見守りシステムとしては使えません。現場で確認・判断できるよう、取得した情報を処理し、画面やアプリへつなぐ必要があります。

会場では、その流れを3つのデモで紹介しました。壁面パネルとチラシでは、計測方法の検討や試作から、組込みソフトウェア、アプリケーション、AI・クラウド、通知まで、システム全体を開発できることもお伝えしています。

見守りシステムの壁面パネル

受託開発サービスの詳細や過去の開発事例については、サービスページをご覧ください。

受託開発の詳細を見る →

 

現場に合わせた3つの見守りデモ

見守りに適した方法は、確認したい範囲や設置環境によって変わります。今回は、部屋全体を捉える「面」、限られた場所を見る「点」、暗所でも使える「熱」の3つに分けて紹介します。

想定する課題 使用した方法 会場で確認できたこと
部屋全体の動きを把握したい 60GHzミリ波レーダー 人の位置・動き・姿勢を画面に表示
限られた場所を確認したい 距離センサー 対象までの距離をタブレットに表示
暗所やカメラを置きにくい場所で使いたい IR(赤外線)センサー 温度分布をヒートマップで表示
 

部屋全体の動きを画面に表示|60GHzミリ波レーダー

部屋全体の様子を把握したい一方で、室内をカメラで撮影することには抵抗がある。そんな場面を想定したのが、AKMの60GHzミリ波レーダーを使ったデモです。ミリ波レーダーとは、電波の反射を利用して、人の位置や動きなどを捉えるセンサーです。

会場では、レーダーが捉えた人の位置情報を画面に表示しました。レーダーの前を歩いたり、しゃがんだり、横になったりすると、画面上の表示も動きに合わせて変化します。

今回のデモで実際にお見せしたのは、取得した情報を画面で確認するところまでです。その先で、たとえば横になった状態が続いたときに通知するといった仕組みをつくる場合は、現場でどの状態を異常とするのか、誰へ知らせるのかを決めたうえで、判定や通知の機能を組み合わせていきます。

60GHzミリ波レーダーのデモ
 

対象までの距離をタブレットに表示|Acconeer距離センサー

部屋全体ではなく、ベッド周辺や玄関など、決まった場所だけを確認したい場合もあります。そこで用意したのが、Acconeerの距離センサーを使ったデモです。

会場では、対象までの距離を計測し、その結果をタブレットの画面に表示しました。アプリでは、対象までの距離を数値で表示する画面と、検知範囲を示す画面を切り替えながら、距離の変化を確認できます。

部屋全体を見るAKMのデモに対し、こちらは狙った場所を「点」で見るイメージです。ベッド周辺やトイレ、玄関など、限られた場所の見守りに使えるほか、在室状況に合わせて照明や空調を動かす設備制御にも応用できます。

Acconeer距離センサーのデモ
 

温度分布から人の動きを確認|IR(赤外線)センサー

暗い場所や、カメラを置きにくい場所で人の存在を把握したい。そうした場面を想定したのが、IRセンサーアレイを使ったデモです。IRは赤外線のことで、ここでは人や物の温度を捉えます。

取得した温度分布は、温度の違いを色で表すヒートマップとして画面に表示しました。人が動くと、画面上の温度分布も一緒に移動します。なお、会場では動きが分かりやすいようにカメラ画像と重ねて表示しましたが、温度分布は赤外線を使って取得しています。

顔を識別する映像を使わずに状態を捉えられるため、浴室や脱衣所、トイレなど、カメラを置きにくい場所でも、プライバシーに配慮した見守りシステムを構築できます。

IRセンサーのヒートマップ
 

まとめ

展示会当日のブースの様子

3つのデモからも分かるように、確認したい範囲や設置する場所によって、適したセンサーは異なります。部屋全体を見るのか、限られた場所を見るのか、暗所で使うのかによって、選ぶ方法も変わります。

「どこで、何を捉え、その情報をどう活用するのか」。現場で実現したいことをもとに要件を整理し、センサーの選定・評価やPoCを経て、組込みソフトウェアやアプリケーションの開発へつなげていきます。

今回は、センサー活用の一例として、見守りシステムをご紹介しました。見守り以外でも、センサーや組込み技術を使って実現したいことがありましたら、お気軽にご相談ください。

「こんなものをつくりたい」という段階からご相談ください


実機テスト自動化の相談

具体的な方法や構成が決まっていなくても構いません。
実現したいことや、現場で困っていることからお聞かせください。

  • アイデアはあるが、実現方法が分からない
  • 今ある製品や設備を生かして、新しい機能を追加したい
  • 機器とアプリを連携させたい