ことしの初めに当ブログに載せた
60GHzミリ波レーダーセンサー。
いろいろあってちょっと間があきましたが
レーダーセンサーを使って心拍を計測して
データとして記録して
モニタリングに使う
そんなシステムを組んでみたので
お見せしていいよ、って言われた範囲でご紹介します!
なにをするもの?
とても微細な動きの検出ができることを活かし、体表面の動きから心拍数や呼吸数を読み取れてしまう60GHzミリ波レーダー。
このレーダー技術を使ったセンサーをIoTネットワークに接続し、
計測した心拍と呼吸数をデータとして記録/蓄積。
その蓄積データをアプリが読み込んで処理。ユーザーにバイタルが安定しているかどうかをおしらせする、といったものです。
実際にユーザーさんにいろんな環境で使ってもらえるよう、
複数台のセンサーを一つのIoTネットワークに接続して、一か所で管理ができるようにしてみました。
たとえば、
- ご自宅の特定の部屋に1台だけ、とか
- 企業の会議室に1台ずつ、とか
- ホテルの各客室に1台ずつ、1フロアで数十台、とか
これらのセンサーで計測したデータをIoTネットワークを経由してクラウドやPCにためておきます。
すると、PCアプリやタブレットから記録を閲覧したり処理したりして、
「健康ですね!」とか「休憩しましょう!」などの通知が出せるわけです。
システム構成
いま出来上がってるもののシステム構成を簡単にご紹介しますね。
こんな感じ ↓ です。
レーダーセンサー以外の部分もほぼほぼうちの会社のIoTモジュールやサービスを使って作っています(宣伝です)
- レーダーセンサー:MOD611、HRS-R8A
- IoT通信システム:LoRaモジュール、 Wip
- アプリ:システム受託開発サービス
今回は計測データを全部PCに溜めていますが、クラウドとかだと便利ですよね。
※セキュリティなどの面で向き/不向きはありますが。
こんな感じで、レーダーセンサーを使ったIoTネットワークシステムを構築すると、
例えばこんなことが出来ちゃいます。
公共交通機関の運行補助
運転手の心拍数/呼吸数データから運転をサポートしたり、乗客数をカウントして置き去り防止とか運行プランの改善とかに!
睡眠アドバイザー
お客さんがどのくらい快適に就寝しているかを蓄積データから計算。ホテルの設備とかサービスとかの改善に!
動かしてみよう!
では、実際に動かしてみた様子をご覧に入れましょう!
今回はファミリーカーの車内に取り付けて、車に乗っている人数を計測、心拍数まで取ってみます!
まずは設置から!
ふつうセンサーは壁とか天井に設置します。
もちろん床下でもよいですが、計測対象とある程度の距離が取れるほうがよいようです。
今回はダッシュボード上あたりに取り付けてみました。
スマホアプリの画面はこんな感じ。
車に誰かが乗ってくると、画面に ● で表示されます。
では、乗ってみましょう!
まずはドライバーから。
するとこんな風にドライバーが検出されます。
心拍数もばっちり取れました。
では、乗客にもご搭乗いただきましょう。
とりあえず助手席へヨイショ…。
しっかり検出されますね。やるなレーダー(とアプリ)。
ちなみに、別のスペシャルデモ機(内緒なんで少しだけ…)の話ですが、
レーダーで測ったデータを画像解析なんかといっしょに処理すると、こんなこともできます。
可能性、感じますね。
まとめ
要は、
非接触であれこれ測れる「なんかすっごいレーダー式のセンサー」をうまくIoTネットワークに組み込むと、
あんなことこんなこと、なんでもできる
というお話でした。
ちなみに、弊社ハートランド・データは、いろんなIoT向けセンサーモジュールを取り扱っているだけならず。
自社でアプリ開発もシステム開発も請け負っています!
- こんなシステム欲しいと思っていたんだけど、どうすればいいのか全然わからない
- どうすればいいのかは分かってはいるんだけど、手が足りない
- あれこれ考えて作り込むのはちょっと面倒
そんなお悩みを持つみなさま、本当にお気軽にお声がけください。
小さなことから大きなことまで、お力添えさせていただきます!
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近年、センシング技術は大きく進化しており、様々な用途で活用が進んでいます。
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